- たまくしげ
- I
たまくしげ【玉くしげ】国学書。 一冊。 本居宣長著。 1789年刊。 国を治める心構えを, 宣長の古道説によって論じたもの。 政治意見書「秘本玉くしげ」に添えて, 87年紀州侯徳川治貞に贈られた。IIたまくしげ【玉櫛笥】※一※ (名)櫛笥(クシゲ)の美称。※二※ (枕詞)(1)櫛笥の「ふた(蓋)」「み(身)」ということから, 「二上山」「三室(ミムロ)の山」などにかかる。
「~二上山に月傾きぬ/万葉 3955」
(2)櫛笥を開く意から, 「あく」「ひらく」などにかかる。「~明けまく惜しきあたら夜を/万葉 1693」
(3)地名「蘆城(アシキ)の川」(かかり方未詳)「奥に思ふ」などにかかる。「~蘆城の川を今日見ては/万葉 1531」「あきづ羽の袖振る妹を~奥に思ふを見たまへ我(ア)が君/万葉 376」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.